ド田舎文藝部の暇潰し

都留文で人文

とっとこ河口湖

唐突ですが、みなさんはどのくらい歩けますか?僕は一般の人がどのくらい歩けるのかわからないので一緒に出かけたり、旅することが苦手だったりします。

どうも、足が四本欲しい山下です。欲しいですよね、四本あればローテーション組めますからきっと疲れませんよ。というか手をついて歩けばこれは四本なのでは。

 

さて今回は「河口湖紅葉まつりに歩いていってみた」という内容でいってみたいと思います。

前回バスが無くて諦めたというのは周知の事実としましょう。わからない人は前回のブログを見てね!

始まりは火曜日です。その日の唯一の講義が休講と図書館で知り「今しかねぇ!」となりました。うかうかしてたらまた紅葉が枯れ果て前回のような悲劇を呼びますからね。もう行くしかないんですよ。

しかし富士急行線、高いですよね。河口湖行くだけで軽く700円です。アホくさいですね。

じゃあ歩きましょう。

富士山駅までなら歩いたことがあるのでいけると思います。河口湖駅から徒歩では更に50分かかるみたいですけど、まあなんとかなるでしょう。

そうして割と呆気なく(それでも2時間半かかってる)河口湖駅には着きましたが、もうだいぶ疲れてましたね。やっぱり途中で富士吉田市の観光をしたのがいけなかったと思います。

そんな中でとある看板が目に入りました。

「レンタサイクル1day1500円」

おお、これは魅力的です。足が疲れた僕を癒す文明の利器です。借りるっきゃないでしょう。だ1時間は歩く予定ですからね。

しかし冷静なもう一人の僕が語りかけてきます。

「ここで1500円払うなら最初から電車乗れよ」

ド正論ですね。欲望が理性に論破されました。

仕方なく歩きます。天気は曇りでしたけど、こいつ雨降ったらどうするつもりだったんでしょうね。

繁華街的な場所にとりあえず到着です。

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「エッッッッッモ!!」

どこか古臭い街並み、非常に俺好み。尾道オタクの血が騒ぎます。ニッコニコしながら街を通過します。まだまだかかりそうですね。

「よくそんなに歩けるな」などと言われそうですが、僕は歩くと思考が非常に捗るんですよね。考え事をしていたら着いてた、なんてことが多くあります。考え事は「情報化におけるこれからの社会の展望」から「ツルブンステッカーマンの今後の展望」まで多岐に渡ります。

 

そんなこんなで3時間は歩きましたかね。こんな看板を発見しました。

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僕はその日は21日だと思ってたので「いやぁ、惜しかったなぁ」などと考えて通りました。

三歩歩いて今日は20日だと気づきました。看板の本日が見えない盲目さんでしょうかね。

オルゴール記念館、なんとメルヘンチックでしょうか。ちなみに我らが地元の隣町、小樽にも似たようなオルゴールショップがあったりします。

メルヘンチック記念館におよそメルヘンとは呼べない男が突入です。


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そうですね。家族連れかカップルしかいませんね。心なしか浴びる目線も冷たい気がします。

めげずに店にも突入しましょう。オルゴールとファミリーとカップルとオバチャンしかいませんね。これは困りました。

ここで溢れんばかりの妄想力を誇る山下くんは自分に「妹とはぐれてしまって困った兄」であると暗示をかける作戦に出ます。これで僕は立派なお兄ちゃんです。浴びる目線がとても暖かいですね。

一通り回って退出です。本来の目的は紅葉まつりですからね。早めにいきましょう。

15分くらい歩きましたかね。着きました。

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祭りだけあって屋台も賑わってます。焼き鳥、富士山カレー、広島焼き、唐揚げ、フライドポテト。うんうん、ビール飲みたいね。予定が入ってたので断念しました。

メインはもみじ回廊です。家を出て4時間、ようやく到着しました。

そしてメインのもみじ回廊です。


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ギリギリ枯れてませんでした。僕の勝利です。三度目にしてようやくまともな紅葉をこの目に収めることができました。もう思い残すことはね、あるんですよ。

なんで俺だけ一人なんだよ。

冒頭からの熱い手のひら返し。別にさっきから彼女が欲しいなんて言ってないんですよ。友達の一人でも誘えば良かったなと思っているんです。友達と行ってたという友達が羨ましいですね。

日没後にはライトアップされるそうですが、日没まで待つとさすがに凍え死にそうなので諦めました。これは来年の僕に任せましょう。

 

ここまでは「紅葉のためにたくさん歩いた山下の話」ですね。珍道中はここから始まります。

河口湖には大きな橋がかかってます。名前はそのまんま「河口湖大橋」です。行きは渡らなかったのですが、帰りはせっかくなので渡ることにしました。

写真撮り忘れましたが、いい景色でしたよ。富士山が見えりゃあ完璧でした。

橋を渡って国道らしき道をいき、青看板が示すとおりに富士吉田の方へと向かいます。

しかしですね。行けども行けども駅が見えない。さすがにこのままじゃあ帰れなくなると僕も察して、ようやくマップを開きます。

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これは溺死ですかね。僕はどこにいるのでしょう。というかこのマップ無能すぎませんかね。以前も神戸で検索かけたらブエノスアイレスに飛ばされたことがあったんですよ。いいマップアプリあったら教えてください。

最初から切れてた命綱をつけて僕は歩いてたそうです。比較的詰んでます。今どこにいるのかわかりませんからね。この時なにを思うのか。

「面白くなってきたじゃん……!!」

僕の悪癖です。ピンチになると笑いが止まらなくなるんですよね。この前も店で酔っ払いに絡まれてキレられたのですが、終始笑ってしまってました。

ニコニコしながら進みます。シャッフル再生で「浪漫飛行」がかかりテンションも上がって参りました。

浪漫歩行を続けて1時間は経ったでしょうか。

気がつけばこんな場所にいました。f:id:aoyamasi:20181121115503j:image

どこですかね、ここ。もう分かりませんね。とりあえず東に進んでたら着きました。やっぱり僕は人と旅できませんね。この状況も含めて旅だと考えてるタイプだったりします。これがズボラ旅ですかね。

更に東(だと思われる方向)へ進みます。そうすると、光る高台のようなものを見つけ、僕は一瞬で察しました。

富士急ハイランドだっ!!」

どうやら帰れそうです。帰巣本能なんですかね。僕はどうにか駅に辿り着くことができました。

そうして文藝研究会の部会に出席し、帰宅。

今日はどれくらい歩いたのだろうと気になり、歩数計アプリを立ち上げます。

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「アホちゃう?」

 

今回はここまでです。ありがとうございました。これを読んで僕と旅したくなった方は言ってください。さぞかし気の合うことでしょう。