ド田舎文藝部の暇潰し

都留文で人文

社会不適合者のブルース

  ハイランド(昼の挨拶)。冷凍食品と言われたら冷凍ホルモンを想像する山下です。

  

  とりあえず、なんでこんな不憫なタイトルになったかをまずお話しましょう。それは被災して暇を極めてたある日のことです。あまりに暇で将来のことを気になり始めた僕は職業適性診断なるものをネットでやってみました。人間暇を持て余すと将来のことしか考えないんですよ、だから平安貴族はみんな死後を考えて出家するんじゃないかってのが僕の自論です。

  このブログをご覧の方の100人に1人くらいは僕の職業適性が気になってることでしょう、変なウンチク語ってないでとっとと喋れと。まあ、毎回毎回100人の閲覧者を稼ぐことなどないのでそんな人いないんですけどね。そんなもん初回くらいでした。

  それで僕の適正はなんと「芸術家」でした。診断さんによると「独創的で他の人とはひと味違うあなたは芸術家向き!」だそうです。これ遠回しに「お前は社会に馴染めないから山に籠って小説でも書いとけ」って言ってますよね。あぁ無情、この世界。つまり僕は社会不適合者だなと出家無しで悟りの境地に至り、ブルースを奏でることにしました。今日だって貴女を想いながら唄います。これはバラッドか。

 

  今日だって僕は憧れの作家、森見登美彦さんの主人公のような男を目指しながら腐れ大学生として生き続けているのですが、腐れ大学生って口癖があると思うんですよ。

  1つは「疲れた。」僕らは生きるのに疲れているんで、何もしてなくても「疲れた。」と音声を発します。

  2つ目に「めんどくさい。」僕らは生きるのに疲れているんで、何をするにも労力を割きたくないんです。世の中コスパが大切です。宮部みゆきさんも何かの作中で「そもそも生きることがめんどくさいんだってば」と仰ってます。全くその通り。

  最後に「彼女欲しい。」僕らは生きるのに疲れているんで、癒しを与えてくれる(という幻想を抱いて)彼女を欲しがります。しかしながら先程も話した通り、僕らはコスパ至上主義的な生き物なので「自分を磨く」や「アタックをする」などというような、ときメモ主人公的行為は一切合切しません。んなことしてる暇あったら寝るか趣味に没頭します。

  にも関わらず僕らは「彼女欲しい」と呪文みたいに無限のリピートし続けます。憎らしくて手の甲に爪を立てたくなりますね。僕らはパズーでもないのに、どこからか彼女が降ってくるとでも信じてるのでしょうか。

 

  毎回ここまで書いてどう締めくくるかで悩むんですよ。どうも締めるのって苦手で、文藝の物語の結末もいつも困ってます。いやまあ、生きづらい世の中でも頑張って生きようってことですよね。あと暇なんで帰省したら誰か遊び相手して下さい、暇なんで。賞味期限切れのお菓子と北海道のジャガイモと一緒にお待ちしております。